2010年6月5日

「向田邦子暮しの愉しみ」 向田邦子・向田和子著 新潮社

食いしん坊で料理上手だったという向田邦子さん。末妹の和子さんはかつて赤坂に「ままや」という小料理屋さんを開いていたそうです。第一章ではそんなお二人の料理のレパートリーが紹介され、美しい盛りつけとともにレシピも載っています。

第二章には、邦子さんの普段づかいの器や、コレクションの小壷の写真が載っています。お持ちになっていたものは「カッコイイ」と思うものが多く、実際に観てみたいものばかりです。遺品の器の一部は現在かごしま近代文学館にて観る事ができるようです。

第三章は、「う」の抽斗、行きつけの店、向田邦子が選んだ食いしん坊に贈る100冊が載っており、興味深いです。「う」は「うまいもの」の略だそうで、彼女がお取り寄せしていた全国の店のリストやショップカードなど、うまいもの情報満載の抽斗の話し。その内のいくつかは本書で紹介されています。

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カテゴリー:本(工芸・うつわ), 本(料理) |  コメント (0) |  投稿者:兵藤 由香

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