2018年2月19日

一口に20年と申しますが、生まれた赤ん坊が成人するまでの時の流れです。
子育てをしながら製作を続け、全国のギャラリーで展示会を開催されてこられた坂田さんに感服します。
オリジナルまえかけの他、ショール、ハギレを用いたカバンやお箸袋が並んでいます。
ちいさな布も無駄にしないようにハギレ商品をいつも考えておられるそうです。

素材は天然繊維の麻、綿、ウール、カシミアなど。
上質なイタリア製カシミアのショールはふわっと軽く温かく、手ざわりが心地よいです。
実際に手や肌に触れるものの触感ってとても大事だと思います。

今回の展示も、色、種類、素材がいろいろとあります。
色の取り合わせが素敵で、毎回楽しませていただいています。


製品に留められているタグにある言葉
20年前からまえかけを作りつづけています。
美しいまえかけをめざしつつも
毎日使うものだから、あくまでも機能的であること。
それはわたしの基本姿勢です。
神楽坂フラスコでの展示は本日17時迄です。
ご都合のつかなかった皆様、20周年を機にオープンした坂田さんのアトリエ/ギャラリーへお出かけください。
yumizu 坂田真由美
〒561-0862 大阪府豊中市西泉丘1丁目3-7 メロディハイム1階
https://www.yumizu.net
若干ですが、弊店にも坂田さんのラオス布を使ったまえかけ(ロング丈・ひざ丈)、近江麻のサロン、真田紐を用いたまえかけ(ロング丈)があります。
どれもカッコよく、おすすめです!
タグ:yumizu, まえかけ, 坂田真由美
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投稿者:兵藤 由香
2017年2月14日
まえかけを作り続けて20年!
続く、続いている、続けるとは、それ自体に力のある事だと思います。
坂田さんと出会ったきっかけは、O先輩。先輩と坂田さんは幼なじみなのです。
初めてうかがった展覧会で、ラオスの布をつかったまえかけに一目惚れしました。
坂田さんのスタンスは、
美しいまえかけをめざしつつも、
毎日使うものだから, あくまでも機能的であること。
それが私の基本姿勢です。
まえかけはシンプルな単色のものから、色を組合わせたもの、時にはハギレをつかった小物、カシミヤショールなどが個展会場にお目見えします。
素材選び、配色の妙は「坂田流」と命名したいです。
20周年の記念の個展が大阪から始まります。
坂田真由美 20周年のまえかけ展
2017年2月18日(土)〜2月26日(日)
11:00〜18:00 月曜定休
ミズタマ舎 https://www.facebook.com/mizutamasya
タグ:坂田真由美
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投稿者:兵藤 由香
2016年9月20日
このトレイに出会ったのは、2015年地元で開催されたクラフトマーケットの川口暮らふとです。ウォールナット材の大と、なら材の小とを買い求めました。
半年以上使ってみて、美しく、使い勝手もよく、嫌なところがない、と実感しました。
フナハシさんにお取り扱いをさせていただきたい旨を伝え、この度作品が届きました。
有難いことと存じます。
2016年10月15(土)、16(日)開催の第14回「工房からの風」に出展されます。
一点ものの「曲木の小箱」などもご覧いただけますので、お出かけください。

ナラ(大)26.5㎝ x 33.5cm x 2.7cm 9,180円

ウォールナット(大)26.5㎝ x 33.5cm x 2.7cm 10,260円

ナラ(小)23.0cm x 30.5㎝ x 2.7㎝ 7,344円
フナハシさんにうかがってみたいと思ったことを尋ねました。
1.どのようなことを念頭に(心がけて)制作をされておられますか。
生活道具として長く使っていただけるように、シンプルな心地よいデザインにしています。また、完成後も暴れやすい(収縮膨張、反ったり、ねじれたり)厄介な木という素材の適材適所を見極め、暴れたとしても支障がないように心がけて制作しています。
2.「なら材」が一番お好きだとの事ですが、どうしてですか。
銘木といわれる木材は多いですが、それよりも、なら材の柾目に現れる虎斑(とらふ)の美しさ、生命力に惹かれます。
※柾目 丸太の中心に向かって挽いたときに現れる年輪が平行な木目をいう。
※虎斑 ブナ科に見られる斑紋で、柾目を横切るような帯状の杢目を「班」(ふ)と呼び、虎の毛のような模様に見えるものをいう。
<フナハシトモハルさんのプロフィール>
子供の頃から、物をつくるのが好きでした。将来物をつくる仕事がしたいと、大学で機械工学科を専攻しましたが、就職直前にある木工雑誌に出会い、木工で生きていきたいと3年で退職し、職業訓練校で木工を学び、家具工房、木工所、店舗内装工事など現在まで21年木工に従事してきました。
2006年 クラフトフェアまつもと出展をきっかけに、自宅に工房をつくり、自身の作品作りをはじめる。
以降、会社に勤めながら年に7,8回各地のクラフトフェアに出展、販売
2016年 独立
最近は、オーバルボックスにおがくずとカシュ―塗料でカラフルに仕上げた「曲木の小箱」を多く手掛けています。色、蓋のカタチなど決めずに制作時の気持ち、アドリブを大切に、一点ものばかり制作しています。
ふなもく フナハシトモハルさんのブログ http://funamoku.blog107.fc2.com/
タグ:ふなもく, オーバルトレイ, オーバルトレー, フナハシトモハル
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投稿者:兵藤 由香
2015年8月7日

©スタジオKUKU
長野県小諸市に工房を構えておられるスタジオKUKUさんが展示室をオープンされます。
5月のプレオープン時にうかがいました。床は無垢の栗の板、壁と天井は黒谷和紙漉き師のハタノワタルさんによるもの、小上がりの間。谷恭子さんによる室礼は勉強になります。
スタジオKUKUの作品のみならず、お付き合いのある作家さんたちの作品や谷さんのコレクションも展示されるようですので、取り合わせを楽しむことができるでしょう。
標高約1,000mの涼しい高原にある展示室、この夏のお出かけ先にいかがでしょうか。
今後は不定期でのオープンとの事ですので、ホームページでご確認、お問合せくださいませ。
日時 8月12日~16日 10:00-18:00
内容 スタジオKUKUの作品の展示。夏らしくガラス作家の作品とのコラボの室礼。
現在制作のないものや展示品など、アウトレットの品の提供。
スタジオKUKUのサイト http://www.studio-kuku.com/
タグ:スタジオKUKU
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投稿者:兵藤 由香
2013年12月8日

「羊毛から糸づくり、織りまで自分でやっている友達がいるの」と友人が出会いをつないでくれました。それが吉田麻子さんです。そしてお持ちくださったマフラーの中に、吉田さんが紡いだ糸を使い京都で染と織をされている佐藤亜紀さんが織ったものがあり、この度おふた方と新たなご縁ができました。
吉田さんは長岡造形大学テキスタイルデザインコースで学ばれています。織をしたくて入学をされたのではないそうですが、2年生の時に初めて織り機で布を織ったときの体験が織の世界への扉を開けたようです。織るうちに、糸や繊維も信頼できるものを用いたいと思われるようになり、糸紡ぎを学ばれ、現在はご自身で羊毛を紡ぎ、ある時は染めもなさいます。
吉田さんと佐藤さんは大学の先輩後輩です。卒業から10年後、佐藤さんが吉田さんの糸を使ってみたいとおっしゃり、2012年の工房からの風に佐藤亜紀さんが出店された折、コラボマフラーがデビューしました。佐藤さんは、吉田さんの紡ぐ糸を「私にとっては糸の凹凸感が絶妙にここちよく大好きな糸です!本当にいつも楽しみに、使わせてもらっています。」とおっしゃっています。
そのお二人でつくられたマフラーがこちらです。

幅15cm、長さは約132~140cm 13,000円 一番奥は緯糸がカシミヤで14,000円
このマフラーについてうかがいました。
吉田麻子さん
佐藤さんがとても丁寧に織り、縮じゅうして下さっているおかげなのですが、絹の光沢と羊毛のマットな質感が、とても自然に馴染んでいて使いやすく、植物染めも羊の色に沿うように染めて下さり、光の深みがあると思います。気に入った質感を新しく生み出せたことは大きな喜びです。
佐藤亜紀さん
経糸に節の多い味のある絹糸を、緯糸には、吉田さんに紡いでもらったウール糸をつかいました。羊の毛のもつ力強さや個性を、そのままに生かせるように織り上げました。絹とウールが交わるならではの風合いを、使い込んで馴染んでいく変化と共に楽しんでいただけたらと思います。
経糸の絹は、たまねぎの皮、緑茶、樫の木などで染めてあります。この渋さ、男性も女性も素適におめしになれると思います。天然素材の植物染、手紡ぎ手織りの温かさと心地よさを実際にお手に取られ、首に巻いて体感してみてください。
素材を大事にしていることと、織りのおもしろさに夢中になっていることが私たちの共通している部分だとおもいます、とは吉田さんの言葉。お二人のサイトもご覧ください。
吉田麻子さんのHPはこちらです→
佐藤亜紀さんのHPはこちらです→
タグ:マフラー, 佐藤亜紀, 吉田麻子
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投稿者:兵藤 由香
2012年10月12日

京橋のLIXILギャラリー ガレリアセラミカで行われている齋藤まゆ展に出かけました。
ご本人より届いた案内の葉書には、「始まりの器」と題された作品の写真が載っており、石川県で九谷焼を学ばれ、その技法を用いた細かい絵付けと、淡く鮮やかな色彩の作品に目が釘付けになりました。
色織(いろおり)とは、「絵付けと焼成を幾度も重ねる中から生まれてくる文様が、縦糸と横糸の組み合わせで色の表情が生まれる織物と似た感覚だった」(ギャラリーHPより引用)ことからつけられた言葉です。
齋藤さんが東京にいらした時からのお付き合いですが、「今彼女はある境地に在る」と感じます。
土でこのような表現がなされる事に新たな驚きがありました。
ご都合よろしければ、是非ご覧ください。
会場:LIXILギャラリー ガレリアセラミカ
会期:2012年10月10日(水)-11月1日(木) 10:00a.m.-6:00p.m.
休廊日:日祝
タグ:齋藤まゆ
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投稿者:兵藤 由香
2011年5月8日
今月は各地でクラフトフェアが目白押しです。
14日・15日は、今年で6回目を迎える、フィールドオブクラフトが岡山県倉敷市であります。
弊店で常設をしている、石川昌浩さん、坂田真由美さん、studio prepaさん、松村英治さんが参加されておりますので、ファンの方、お近くの方は、ぜひぜひこの機会にお出かけください!
倉敷美観地区の散策も楽しいですよ。
タグ:フィールドオブクラフト倉敷
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投稿者:兵藤 由香
2011年4月18日
まえかけ作家の坂田真由美さんが端布でつくったバッグに、銭本眞理さんの陶製ブローチが付いています。ブローチにバッグ内側からのびる紐を巻きつけると口が締まります。ブローチを取り外せば、ストールや上着に付けて楽しめるのです。
このバッグは、3月30日から4月5日まで豊中市のギャラリー三英美術にて行われていた「坂田真由美のまえかけ展」での最後の一個です。坂田さんはそれを「価格を半額にし、代金は東日本大震災の義援金にします」とブログに書かれました。
かわいいバッグですので、既にどなたかの手に渡ったのではとダメもとで応募しましたら、なんと運良くいただける事に。
代金は、あしなが育英会の東日本大地震・津波遺児への募金にあてていただきました。
こういうのっていいなあ。
タグ:バッグ, ブローチ, 坂田真由美, 銭本眞理
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投稿者:兵藤 由香
2011年2月5日
昨年12月に、大阪に住むO先輩から葉書が届きました。
神楽坂にあるフラスコでの展示「馬耳西風 坂田真由美のまえかけ 銭本眞理の陶芸」の案内です。リンクをご覧いただければお分かりになると思いますが、植田正治風写真に写るお二人(作家ご本人)。何故にひげ眼鏡?何とも不思議な雰囲気のDMです。
先輩の文面には、このお二人は幼なじみの大親友との事で、時間があったら行ってみて、とありました。O先輩の大親友とあらば、これは行かなくては!それに、既になんだか興味をそそられています。
何が並んでいるのか、どんな作品たちなのか、わくわくしながら出かけました。意を決して息子をおぶって出かけて行って良かった!器もまえかけも、いい感じなのです。ラオス布のまえかけ、小さい壷とお皿を買いました。
第一印象は良かった(使ってみるとイマイチだった)という事がありますので、気に入ったものは先ず購入し、自分で使ってみます。それで、やっぱりいいなあと思えるものを店で扱わせていただけないか、お願いをしています。素敵なものに出会うと、多くの方へお知らせしたくなってしまうのです。
写真は岡山県の青馬窯で作陶されている、銭本眞理さんの青銅皿の大(径24cm、高さ2.5cm)と中(径20.5cm、高さ2.2cm)で、3月末頃入荷予定です。現在店には、古代の壷をミニチュアにした小さい壷が並んでおります。
こちらの写真は、大阪府にアトリエのある坂田真由美さんのまえかけで使われているラオスの布です。今回はラオスの布のものが多く入荷しております。丈の長さは、ロング丈、ひざ丈、ショート丈があります。坂田さんのまえかけを愛用されている方々の写真で、いろいろなタイプをご覧いただけます。
お二人の作家・工房紹介のページを今後作りますが、だいぶ先になってしまいそうですので、是非こちらをご覧ください。
銭本眞理さんのHP 吉備高原・青馬窯 銭本眞理の陶芸
坂田真由美さんのHP [ yumizu ]のオリジナルまえかけ
タグ:まえかけ, ラオス布, 坂田真由美, 銭本眞理, 青銅皿, 青馬窯, 馬耳西風, [yumizu]
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投稿者:兵藤 由香
2010年12月7日
©Shuji Yamada
あとがきより
”古希”に辿り着いてしまった。
素直にありがたく感謝しなければ……との思いと同時に、今時、人生七〇古来稀なりと祝い事を言っている世の中でもあるまい。つくづくと光陰矢の如しで、あっさり元気に七〇を超えてしまった。一つの区切りとして自ら古希の祝いをすることに決め、写真集『山田脩二 日本旅1961-2010』の出版に辿り着いた。
(中略)
光陰矢の如しとは言え、今しばらく日々の身の丈に合った暮らしの風景の中で、暮れなずんでゆく光と影に感動し、迷走しながら少々、格好よく風来坊の酩酊の旅を続けていたい、今日この頃です。
1979年に出版された「山田脩二 日本村1969-1979」(三省堂)は絶版で、入手困難な写真集の一つとなっています。山田さんに出会ってからこの写真集を観てみたいと思い、ずっと古本を探しましたが、8万円ぐらいしていて、とても買えず、都内の図書館で借りたのでした。全てモノクロで、黒の強い写真。日本の津々浦々が写っています。
「日本村」から約30年、この本が出版されました。50年間のこの国の風景、とても面白いです。写真を観て、都市は昔も今も、相変わらずごちゃごちゃしているな、と思い知らされます。多くは力強い風景写真ですが、木陰で思い思いにくつろいでいる少年少女の写真に和まされたり、笑える看板や建物写真を見つけ、クスッとしてしまいます。編集を担当された大崎紀夫さんと写真家の篠山紀信さんの対談も興味深いです。
篠山紀信さん曰く、「この50年間の写真はすごいですよ。何かハッとさせられましたよ。『あっ、写真ってこういうものだったんだ』って。画面としても、すごくちゃんとしていて、うまいんだよ。ピチッとしてるの。普段は酔っ払った照れ症のふりして、実はやることは、すごくしっかりしているんだよ」(巻末の対談より)
ご興味のある方はこちらもチェックしてみてください。
・今日の平凡社
のサイトに中身の写真が数枚載っています。
・紀伊國屋書店の書評空間のサイトでの、
文筆家・大竹昭子さんの書評。
タグ:山田脩二, 日本旅, 日本村
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投稿者:兵藤 由香