『本(工芸・うつわ)』 の記事

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2010年4月15日

「里山に生きる 古丹波」 森基著 創樹社美術出版

古丹波

著者である森基(はじむ)さんの30年以上にわたるコレクションの中から選ばれたものが紹介されています。

鎌倉、室町時代の自然釉壷には、そのかたち、色にうっとりさせられます。また、江戸時代後期の白釉/灰釉の油壺は、両手で包み込んでしまいたくなるようなかたちで、一輪の花を挿したらさぞ楽しかろうと思います。

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2010年4月8日

「終の器選び」 黒田草臣著 光文社新書

著者は、渋谷(株)黒田陶苑の代表取締役であり、この他にも焼きものに関する著書が
多くあります。

第一章は、魯山人の器を選ぶ。著者は、お父様と北大路魯山人との繋がりで、魯山人邸の一角にかつてお住まいだったそうです。ここで生まれたお兄様の名前は魯山人が名付けた、などのエピソードも載っていて興味深いです。

第二章から第六章まで、やきものの歴史、焼締陶を選ぶ、中国・朝鮮の陶磁器を選ぶ、
日本の陶磁器を選ぶ、器の種類で選ぶ、と続きます。全体を通して、さまざまな作家(
昭和の巨匠から現代の若手まで)の作品が数多く写真で紹介されています。

余談ですが、笠間に移築された北大路魯山人のかつての母屋、春風萬里荘では、建物と中に展示してある彼の作品を観ることができます。庭もあり、ゆっくりと楽しめます。笠間、益子方面にお出かけの際はオススメです。

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2010年4月5日

「鯨尺の法則」 長町美和子著 ラトルズ

著者は住宅とインテリアの雑誌編集に携わってきた人で、現在はフーリーランスのライターとして活躍されています。

そんなに昔ではない少し前まで、多くの人が普通に使っていた風呂敷、火鉢、葛籠や行李。それらに関するエッセイ集です。単にノスタルジーという書き方ではなく、読むと改めて良さが伝わり、そういったものたちを使ってみたくなります。写真も美しいです。

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2010年4月4日

「うつわの手帖【2】ごはん」 日野明子著 ラトルズ

「うつわの手帖【1】お茶」に続く、待望の第二段で、2010年2月に発行されました。今回はごはんグッズが、炊く、いただく、おいしくする、ごはんの友、のくくりで分け、紹介されています。

「炊く」では釜・土鍋・アルミ鍋・鉄鍋、
「いただく」では飯碗・飯椀・どんぶり・子ども茶碗・蓋付き茶碗、
「おいしくする」ではお櫃・飯台・弁当箱・弁当籠、
「ごはんの友」ではしゃもじ・箸・箸置き・折敷・箱膳の選りすぐりものが出ています。

合間には茶わんや箸に関するコラムがあり、楽しく読み進むことができます。

うつわの手帖【1】同様、巻末には作者のプロフィールや取扱店リストが付いています。

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2010年3月3日

「うつわの手帖【1】お茶」 日野明子著 ラトルズ

著者の日野さんは一人問屋と称する「スタジオ木瓜」を主宰。全国を駆け巡るクラフトのバイヤーが出会った作家や工房ものの、お茶周りに関するもの(急須、ポット、湯呑み、カップ、茶筒、匙、コップ、茶こしなど)が紹介されています。

巻末には作家のプロフィールや、取扱い店リストも載っているので、気に入ったものが
あれば実際見に行ってみるのに重宝します。

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2010年3月2日

「木の匠たち 信州の木工家25人の工房から」 西川栄明著 誠文堂新光社

家具、うつわ、箱、カトラリー、箸、おもちゃ、壁画、楽器、をつくるそれぞれの木工家。しっかりとした取材と写真で一人一人が紹介されています。

信州の、木を扱うものづくりの層の厚さを感じます。
スタジオ KUKUの谷進一郎さんも載っています。

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2010年2月18日

「KURA」 No.89 2009. May

kura

まちなみカントリープレス発行の雑誌で、表紙には「信州を愛する大人の情報誌」と掲げられています。バックナンバーも、「軽井沢道沿い案内」、「旅する安曇野」、「農家民宿へいらっしゃい」、「探求する信州そば」など、信州好きには興味をそそられるものがあります。

この号の特集は、「暮しを彩る道具たち」で、信州の木工、漆器、陶器・陶磁器、硝子、金属・アクセサリー、布、竹工芸品、製本、の作家・工房を紹介しています。
谷進一郎木工工房とスタジオ KUKUも載っています!

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2010年2月9日

「日本民藝館手帖」 監修・日本民藝館 ダイヤモンド社

ご存知東京駒場の日本民藝館の、収蔵品と本館、移築された西館(旧柳宗悦邸)のたてもの案内です。

これを買った本当の理由は、好きな李朝の壷もアイヌの衣装も抜いてしまった、新たなマイラブ、大津絵の阿弥陀仏をいつでも広げて見たいからでした。本当にやさし〜く、朗らかに包まれるんですよ、この阿弥陀様には。

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2010年2月8日

「原点民藝」 池田三四郎著 用美社

原点民藝

著者の池田三四郎さんは、約30年、柳宗悦の門下として学んでおられました。明治42年、長野県松本市の生まれで、東京にて建築写真業を自営され、後に(株)松本民芸家具の代表取締役会長、日本民藝協会常任理事、松本デザイン交流会議会長などを勤められました。

この本で日本と世界の民芸品を100点紹介しています。一、沖縄のガラス瓶から、百、河井寛次郎の皿まで、頁右に説明文、左一頁は写真です。このレイアウトが、本を手にした時、いたく気に入りました。なんともすっきりしていて無駄なものは見せない、いらない、というスタイル。高校生だった私には、2,000円は高めの本でしたが、手元に置いておきたいと思わせる一冊でした。写真はご本人が撮影され、「本書では最初に図版を見て、説明文はその後に読んで下さい。」と巻頭にお願いが書いてあります。

巻末に載っている論文「美しさについて」は、ご一読いただきたい文章です。
以下一部分を引用。

 また美しさを味得するということは、生き生きした印象を心に刻み込むことになる。これは驚きの世界であり、悦びの感情であり、物との親しさに結ばれる心である。そのように考えると、美しい物は何か人の心に与えるものを持っているはずで、それが物の風格であり、命であり、美しい物は死物ではないのである。その命によって引きつけられるように、人の心が物と解け合うといえるのである。物の風格というものは昔から物柄と言われ、人びとにおける人柄すなわち人格に通じる。『徒然草』の作者兼行法師は「物がらの良きがよきなり」と言っているし、物の命のことは臨済宗の栄西禅師が「命なきものは物に非ず」とまで言っているのである。

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2010年2月6日

「漆の器それぞれ」 髙森寛子著 バジリコ

全国の漆作家30人のつくる食器が紹介されています。漆器のお好きな方なら、聞いたことのある作家さんばかりだと思いますが、どんな作り手の方がいるのか知りたい、という方にはお薦めです。

「塗師屋のたわごと」の著者山本英明さんの聞き書き、今は亡き角偉三郎さんの聞き書きもあり、読みものとしても楽しめます。

巻末には作り手の連絡先と漆の器の扱いが多い店、ギャラリーの一覧が載っています。

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