2010年1月の記事

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2010年1月31日

「手しごとを結ぶ庭」 稲垣早苗著 アノニマ・スタジオ

稲垣早苗さんは、日本橋浜町でギャラリー・ショップヒナタノオトを運営され、日本の工芸・手仕事と、デンマークの生活文化を紹介しています。また、毎年千葉県市川市で開かれている「工房からの風 craft in action 」 のディレクションもされています。

この本は、稲垣さんがどのようにして工芸と出会い、現在のお仕事に至ったのか、作家さんや作品との出会い、「工房からの風 craft in action 」 のスタートまでが記されております。文章から、著者の雰囲気とお人柄を感じ取り、読み終えた週末にヒナタノオトに行きました。やさしく温かな雰囲気のお店です。

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2010年1月30日

「骨董屋の盃手帖」 勝見充男著 淡交社

古美術「自在屋」主人の著者が、盃を123個紹介しています。お酒好きの私は、こんなにいろいろな盃で呑めたら幸せだろうなーと思います。品よく可愛らしいものばかりです。紹介されている盃の時代は弥生から現代まで、価格も数百円から数百万円と、勝見さんの、時代や価格にとらわれない審美の感覚感性に惹かれます。やきもの、うつわが好きな方なら充分楽しめる一冊です。

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2010年1月28日

「手仕事の日本」 柳宗悦著 岩波書店

この本は昭和15年前後の日本の手仕事の現状について、昭和17年頃執筆されていたそうです。途中戦争の為出版が遅れ、昭和23年に初版が出版されました。巻末に地図があり、青森から沖縄までの各地名と工芸品が載っているのですが、現存しているのはどれほどなのかと思いながら読んだのを思い出します。

以下、第3章品物の性質「実用と美」より引用。

日々の生活こそは凡てのものの中心なのであります。またそこに文化の根元が潜みます。人間の真価は、その日常の暮しの中に、最も正直に示されるのでありましょう。もしも吾々の生活が醜いもので囲まれているなら、その暮しは程度の低いものに落ちてしまうでありましょう。いつか心はすさみ、荒々しい潤いのないものに陥ってしまうでありましょう。一国の文化はその国民の日々の生活に最もよく反映されます。生活を深いものにするために、どうしてもそれは美しさと結ばれねばなりません。

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2010年1月25日

「美しい日本の道具たち」 髙森寛子著 晶文社

この本は社会人になってなんとなく本屋さんのこういった本の並ぶコーナーで見つけたのだと記憶してます。まだ漆のものなんて一つも自分で買った事のない頃です。装丁の静かな佇まいにも惹かれました。中に載っている写真も大人な感じがして、いつかこんな風に料理を盛ってみたいなあと思いました。

数年後、本の中で紹介されていた伊藤印房の伊藤睦子さんに出会った時に、「髙森さんの本で読みました。」と言ったら、「あ〜ら、読んでくれていたの!」と話しが弾み、楽しい会話となりました。伊藤さんはデパートの催事などへも出店されています。ご興味のある方は是非、ホームページ(上記リンク)をご覧下さい。

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2010年1月24日

「やきもの紀行」 ワン・ライン

島根県内にある66もの窯が紹介されています。2006年に発行されていますが、あまり見かけません。窯の名前と所在地のみでしたら観光案内所などでも入手は可能ですが、工房と作品の写真や、地図なども載っているので、かなり貴重なデータ本だと思います。

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2010年1月23日

「和雑貨と暮らしてみる。」 ギャップ・ジャパン 

この本を手にした第一の理由は、表紙に載っていたお皿の写真に一目惚れしたからです。読んで、その作り手が清水なお子さんであると知りました。

和装、手拭い、文具、和紙、うつわ、お香、漆器、台所用品などを紹介し、取り扱っているお店のデータも載せています。東京にあるお店ばかりですが、いくつかは行ってみたくなる所がでてくるはずです。

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2010年1月21日

ポンピン堂のブックカバー入荷と守袋の色の変更について

ブックカバー梅柄"

文庫サイズのブックカバー、「光琳梅」柄が入荷しました。色は萩色と抹茶鼠色です。

守袋招き猫

守袋の「達磨」と「招き猫」柄の赤色が、今後の入荷より変更いたします。
左は今までの赤で、右が今後の赤です。今の赤色をご希望の方、現在在庫は各3つ、ございます。

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2010年1月18日

「ニッポンのサイズ」 石川英輔著 淡交社

うつわの径の大きさは、昨今何センチという言い方が増えてきていると思いますが、何寸皿、という呼び名に惹かれるのは単に私がアラフォーだからでしょうか?何寸の方に、何か趣を感じませんか。

尺貫法は昔の人が日本人のサイズで決めたものだから、感覚的になじむ単位なのだと著者。

京間と江戸間で、一畳が違うという事。中国では皇帝の時代によって一尺の長さが違った事など、歴史も交えてなかなか楽しく読める一冊です。

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2010年1月17日

「塗師屋のたわごと」 山本英明著 角川書店

工芸やうつわ関連の本を少しずつまとめてみようと思い立ちました。皆さんのお薦めの本など教えていただけると嬉しいです。

山本英明さんと言えば、福井県鯖江市在住の塗師屋の三代目として広く知られています。椀は言うに及ばず、紅茶盆(コーヒートレイ)はご存知の方も多いのではないでしょうか。

この本は山本英明さんの語り口調で書かれており、とても読みやすいです。テンポのよい口調は江戸っ子(だった)の私には気持ちよく響きました。業界の事、作業の事、産地の事に触れ、話しは教育や行政のあり方にも及びます。切れ味宜しく、山本英明という人の魅力を感じるでしょう。

以下本文から引用。

 日本産うるしと中国産の違いは、よく分からない。なぜ日本産うるしを使うのかというと、自分が日本人だからや。合理的ではないけれど、合理性は突き詰めれば、経済にいきつくだけやから、そこで妥協して儲けるより、自分で納得のいく品を作りたいと思う。これもお客さんが許してくれるからできること。今の値段で品物が売れている間は日本産を使い続けるつもりや。

 これから大切になってくるのは、品物の後ろに人がいることを実感できることや。品物の背後にある人の気配に人々は飢えている。人が世の中の中心だということを忘れかけている時代には、「人がいますよ」と伝えることは、一番いいことではないかと思う。

 うだうだといろいろしゃべってきたけれど、最後に一つだけはっきり言いたいことは、こうしたことはすべて「塗師屋のたわごと」だと、一遍きれいに笑い飛ばしてもらって、それでもその後にちょっぴり何かが残ったら、そのときは答えを急がず、互いに酒でも酌み交わしながら、秋の夜長を呑んだくれて共に語り明かそうや、とまあ、そんなくらいのところ。

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2010年1月7日

studio prepaのlotusに、新サイズが加わりました

studioprepa新商品

studio prepaのlotus(L)と(S)

studioprepalotus全サイズ

SからLLのサイズの違いは、こんな感じです。

今回新たにLサイズとSサイズを注文しました。LLサイズ(H95,D255,W220)はどちらかと言うとパーティー向きのうつわでしたが、このLサイズ(H75,D230,W205)は、普段の食卓にちょうど良いサイズです。

Sサイズ(H35,D115,W100)は2タイプあります。クリア(写真奥)と、淵にアンバー色が入ったもの(写真手前)です。淵の色入りlotusは、studio prepaの新商品です。
繊細に色が入り、上品さがあります。このアンバー色が光によってちょっとゴールドがかって見えるのも、華やかで楽しい感じがします。

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