2014年11月26日
出西窯の白いうつわ
島根県にある出西(しゅっさい)窯でつくられているうつわは健全で誠実なものだと感じます。
民芸運動に共鳴した5人の若者が1947年に窯を開いたのが始まりです。以来一貫して共同体の形態を取り、製品は無銘。郷土の土を使い、実用陶器を作り続けています。
この窯について、柳宗悦は次のように記しています。
「世の中はなにもかも“おかげさま”によるもので、自分の手柄などどこにもない」という無自性の理念のもと、悦びも、哀しみも、すべて共同体で共有。その精神を貫く同志は、現在20人を数え、共同作業による器作りを継いでいる。「無名職人でも地元の材料で作った実用陶器には温かさと、深い美しさがある」(『私の念願』柳宗悦著)
この質感とやわらかな白のうつわは、木のうつわとも相性が良いように思います。
白掛番茶碗 :φ10.5cm h5.5cm 1,512円
切立湯呑大 :φ8.5cm h8.5cm 1,620円